版築の壁ってなあに?
皆さんは「版築」で作られる壁や塀をご存知ですか?
古くからの伝統技術として知られるこの「版築」ですが、
多くの魅力を持っていることをぜひ知って頂きたいのです。
その歴史は中国に由来し、あの「万里の長城」の建設にも
版築の技法が使われているのです。
現代に引き継がれる技術の中でも、あまり知られざる版築の技術ですが
私たちの生活においても、他とは違う少し風変わりなものとして
新しい空間を取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回は「版築」についてのご紹介をしようと思います。
版築を造る
版築(はんちく)とは、土を建材に用い強く突き固める方法で、
繰り返し押し固めることで積層させ、
堅固な土壁や建築の基礎部分を徐々に高く構築する工法です。
繰り返し上から重ねることで、地層のような壁となり、
土が層をなしている表情が素朴な味わいを出していること
土の枠を当てていたつるっとした質感がよい
コンクリートなどに比べ柔らかい表情を持っている
などなど、、、
版築ならではの味わいを好んでいるほとが多いようです。
もともと石灰分を多量に含んだ微粒子から成りこの工法に著しく適した黄土が
広く堆積した黄河流域で古代から用いられ、特に発展を見せた工法なのです。
世田谷区にある常光寺さんのご依頼を受け、新たに交流を生み出す場所としてますいいが提案しました。
敷地と道路の境界となる塀を作りたいと考え、多くの人に協力してもらいました。
版築の塀造り体験
ますいいではセルフビルド体験として、様々な取り組みを行なっています。
大人から小さなお子さんまで、幅広い年齢のかたが参加してくれました。
普段、家づくりとして取り込んでいる「セルフビルド」の延長線上として、
みんなで実際に塀を作るという行為を通して、檀家さんや町の人達も一緒に誇れるような、そんな場所になるんじゃないか。
それはまるで、みんなで一緒まちづくりをしているような
そんな気がしたのです。
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