セルフビルド/DIYで家を作る 和紙すき、和紙はり
2021.02.18
和紙で空間を包み込む。
和紙は日常生活の中ではあまり馴染みのない素材かもしれませんが、
障子や襖など、住宅の中にもひっそりと存在する和紙は
日本の歴史の古くから住まいの中に強く根付いているものなのです。
今回はmasuiiが実際に行なった和紙を利用した空間の魅力をお伝えしようと思います。目次
- 和紙で壁を作ることって?
- セルフビルド〜和紙染め〜
- 左官仕上げ〜和紙はり〜
- 費用
- お問い合わせ
和紙で壁を作ることって?
漆喰や木材仕上げ、最近ではビニールクロスなどが内装の仕上げ材として一般的ですが、
一風変わったオリジナリティ溢れる和紙の仕上げは、とても趣のあるものとなっています。
和紙は柔らかい風合いで目にも優しく、お部屋の空気の清浄や湿度の調整にも効果があり、
またエコロジーという観点からも好まれる方が増えています。
和紙の染めは、草木などの植物を使用して染めていきます。
梅、よもぎ、胡桃など皆さんの生活の身近にある植物で表情豊かな色が生まれます。
さらに、天然の染めは、色が落ち着いて馴染んでいくため、変化を楽しむことができます。
〜 天井の和紙 〜
日本ならではの和風建築の仕上げとして、障子や襖、畳などとの組み合わせは
風情ある空間を演出します。
セルフビルド〜和紙染め〜
和紙は製造の過程で染める作業(和紙染め)を行いますが、
セルフビルドの一環としてお施主さん自身の手で行うことも可能です。
和紙の染め方には様々ありますが、
柿、くり、クルミ、よもぎ、藍などその時季のものを使った
伝統的な染め方で漉いています。
和紙は、楮(こうぞ)を原料とする日本独自の生産方法です。
丁寧に漉(す)かれた和紙は、紙の原料や漉くときの厚みなどによって、
さまざまな美しさを持ち合わせています。
また、手すき和紙は洋紙に見られないほど保存性が高く、
品質の良いものでは、“1000年はもつ”とも言われています。
(岡崎浩逸堂)
左官仕上げ〜和紙はり〜
実際に壁に和紙を貼っている様子です。
上の写真は藍染によって仕上げられた和紙ですが、
染める時間・温度・湿度などによって和紙の色合いが変わってきます。
色むらとして異なる色合いを貼り合わせることで、
オリジナリティ溢れる壁仕上げになることだと思います。
桃色の色合いはコチニール色素という染料を利用したもので、
焙煎の方法によって色合いに変化が生まれます。
費用
工事内容 | 参考費用 |
1平米 | 5,000円〜 |
ハーフビルド(講師代込) | 1.5万円/1日 |